銀座と聞くと、回らない寿司や高級フレンチなど、高級で格式高そうな店が立ち並んでいる風景を想像するかもしれない。確かにそういった一面はあるが、全体的にそうという訳でもない。
特に昼の時間帯は普通のオフィス街と何ら変わりがなく、1000円程度で気軽にランチが食べられる店も珍しくはない。
今回はそんな銀座にあるラーメンの名店「支那麺 はしご 」本店で和風テイストな担々麺と名物の焼売を食べてきたのでレビューしていく。

店の様子
11時20分頃に来店。開店時間は11時00分だが、先客は2,3割程度で比較的空いていた。
席はカウンターのみではあるものの、店内は広々としており座席間のスペースも比較的広め。
少し暗めでお洒落な空間なので、男性だけでなく女性でも一人で気軽に入れる雰囲気だと感じた。
また、席の後ろに荷物置き場がしっかりと用意されているので、カバンなどの置き場所に困らないのが非常に助かる。
注文
メニューは次の通り。
担々麺を売りとしているからか、メニュー表の最初の方に分かりやすく記載されている。
通常の担々麺に加え、鶏肉などのトッピングが乗ったバリエーションも4種類用意されている。
どれも差額が最大200円以下なのは非常にリーズナブルではないだろうか。
各料理には番号とふりがなが振られている。また、説明文も簡潔に記載されているため、どんな料理か想像しやすい。初めて訪れる人でも迷わず注文できるよう、細かな工夫が随所に施されている。
筆者は「鶏絲坦々麺(ちいすいだんだんめん)」と「焼売(4コ)」を注文。
”鶏絲”は細切りにした鶏肉を指しているとの事。
担々麺の注文時に「ライスを無料で付けられますがいかがですか?」声を掛けられたので快諾。
ラーメンには大盛がないためボリューム不足を気にしてはいたが、ライス無料のサービスは大変嬉しい。
焼売は1個単位(100円)で注文する事が出来るのだが、折角なので4個分頼んでみた。
値は張るけれども美味しいと評判の餃子を注文しようと思ったが、こちらはディナー限定らしい。
また、メニューには記載されていないが担々麺の辛さは調整する事が可能で、普通(デフォルト)・中辛・大辛の三段階から選べる。筆者は辛い物はそんなに得意ではないので普通を選択。


補足として、会計は現金onlyである事に注意。
店内にレジはなく、店員に直接声を掛けてその場で支払うスタイル。

実食
卓上には酢、醤油、ラー油、からし等の調味料が用意されており、沢庵が取り放題というサービスもあるのが素晴らしい。

注文してから5分ちょっとでラーメンとライスが運ばれ、焼売は蒸しあがるのに時間が掛かるためか、ラーメンより2、3分遅れて提供。
鶏絲担々麺

鶏絲担々麺の具材は、小松菜と細切りの鶏肉のみと非常にシンプル。
ちなみに、デフォルトの担々麺では鶏肉がチャーシューに置き換わっているとの事。
スープは柚子のほんのりした風味と酸味が効いており、上品かつ繊細な味わい。
デフォルトの辛さでも程よいピリ辛感で、辛さが苦手な人でも問題なく楽しめる。
高価格帯の焼肉店で提供される冷麺のスープに似た味わいかもしれない。

鶏肉はしっとりとしておりパサつきを全く感じず、細麺で品のあるスープの担々麺との相性が最高にマッチしている。
部位はささみ肉を使っていると思われるが、間違いなく厳選された若鶏の肉を使っているだろうと確信。
一般的な担々麺特有のこってりした感じはほとんどなく、スープはすっきりとしていて飲みやすい。
柚子の風味がアクセントとなり、食べ進めるたびにさっぱりとした印象を与えてくれる。
全体的に軽やかで、和風テイストを感じさせる万人受けしやすい担々麺だった。
焼売
焼売は一口では食べ切れないほど一つ一つがかなり大きく、満足感が非常に高い。
これは頼んでおいて大正解だった。
小食の人なら1個だけでも十分なくらいにボリュームはある。
流石、上質な豚バラとロース肉を使用しているだけあって、肉の旨味がしっかりと感じられる。
これにご飯と沢庵、担々麺が揃っているので、もはや中華定食と言っても過言ではないだろう。

総括
担々麺は予想とは違ってコッテリ感がなくすっきりとした味わいのスープだったが、柚子の風味が良く最後まで飲み干せる一杯だった。
焼売は肉厚かつ大変ボリューミーで、訪れるたびに頼みたくなる逸品だった。
焼売と担々麺を合わせて合計1,500円。このクオリティで銀座という立地を考えれば、十分にお手頃な価格設定だと感じた。
なお、通常の担々麺は900円なので、銀座の飲食店の中では非常にお財布に優しい部類に入るのではないか。
銀座で一人でも気軽に立ち寄れる飲食店をお探しの方は、是非訪れてみてはいかがだろうか。
アクセス
筆者は有楽町駅から徒歩約8分で訪問。
他のルートでは、新橋駅から徒歩11分、銀座駅から徒歩3分。
人通りの少ない路地にあるため、場所が少し分かりにくいかもしれない。
「はしご」と書かれた黒い看板が目印で、店の入り口付近にはメニュー表が置かれている。

店舗詳細

【店名】
支那麺 はしご 本店
【住所】
東京都中央区銀座6-3-5 第二ソワレ・ド・ビル 1F
【最寄駅】
銀座駅から徒歩2分、有楽町駅から徒歩5分、新橋駅から徒歩11分
【営業時間】
11時00分~21時00分(火曜日は11時00分~14時00分)
【定休日】
水曜日
【支払い方法】
現金のみ(カード不可、電子マネー不可、QRコード決済不可)
【座席数】
カウンター24席
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